fight*girl
「え?」
扉が閉まったと同時に目を見開く。
部屋の中は想像と全然違っていた。
「ここ、建物の中やんね?」
「あぁ」
何故か部屋の中に空。
所々に階段もあるが、その先は見えない。
そして小さな花がいたる所に咲いており、その奥に水のレースで区切られた部屋がある。
…きっとそこには、
「やっと来れたのね」
神様。
「ずっと待っていたのよ、あなた達を」
水のカーテンが開き、神様がこちらへ向かってくる。
膝まで届きそうな金の髪。
ウェーブのかかったその髪は歩く度にフワフワ揺れている。
真っ白なドレスはまるでウェディングドレスみたい。
「…綺麗」
まるで見惚れてしまう程。
この人が神様なんや…。
「優羽も久しぶりね」
「あ、ども」
軽っ!!!
「ゆ、優羽神様やで?!」
「は?」
「は?じゃなくて、」
「神ちゃうで、この人」
「へ?」
「神の娘さん」
神ちゃうんかーい!!!
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