fight*girl







「ごめんなさいね、驚かして」


「わぁっ!!!」





急に後ろから肩を叩かれ、飛び跳ねる。


ドキドキしながら振り向くと、そこには綺麗な四十代ぐらいの人がいて―…






「あ、お母様」


「あ、神」






娘様と優羽が同時に言葉を発する。



…えっ、てことは!!!






「か、神様?!」


「はるばるありがとう、あいさん」






今度こそ本物――!!!








バクバクする心臓を抑えて必死にお辞儀をする。




「あ、あの初めまして!!!」


「初めまして」







にっこり微笑むその笑顔は心まで暖かくなる。


まるで初めて会ったみたいじゃないような感じ。





「じゃあ私は失礼するわね」


「あっはい!!!」


「またね、あいちゃん」






ヒラヒラと手を振りながら娘様は部屋を後にする。






「どうぞこちらへ」


「はいっ」







.
< 204 / 505 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop