fight*girl
「ごめんなさいね、驚かして」
「わぁっ!!!」
急に後ろから肩を叩かれ、飛び跳ねる。
ドキドキしながら振り向くと、そこには綺麗な四十代ぐらいの人がいて―…
「あ、お母様」
「あ、神」
娘様と優羽が同時に言葉を発する。
…えっ、てことは!!!
「か、神様?!」
「はるばるありがとう、あいさん」
今度こそ本物――!!!
バクバクする心臓を抑えて必死にお辞儀をする。
「あ、あの初めまして!!!」
「初めまして」
にっこり微笑むその笑顔は心まで暖かくなる。
まるで初めて会ったみたいじゃないような感じ。
「じゃあ私は失礼するわね」
「あっはい!!!」
「またね、あいちゃん」
ヒラヒラと手を振りながら娘様は部屋を後にする。
「どうぞこちらへ」
「はいっ」
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