fight*girl
「優羽?どうしたん?」
声を掛けてみても、優羽の目は私を見ない。
…何かまずい事言った?
「お前それいつ言われたん?」
「?昨日の戦った後…」
「マジかよ…」
まるで苦虫を潰したような優羽の顔。
焦ってるっていうか、悲しそう…?
「そうですか、貴女はそこまで聞いてしまったのですね…」
「え?」
目の前の神様まで、悩んでいるような表情になる。
しかし、直ぐに真剣な顔になった。
「貴女に真実を教えます」
「真実?」
「はぁ?!ふざけんな!!!」
神様の言葉に、いつも冷静な優羽が怒鳴りつける。
取り乱している優羽を見て、段々と不安になってきた。
…そんなに重要な事?
「優羽、外に出ていなさい」
「無理に決まって…!!!」
「命令です」
その言葉に握り拳を作って、優羽は扉へと歩き出す。
バタンッ!!!と扉が閉められ、部屋には私と神様だけになってしまった。
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