fight*girl
私の言葉に安心したかのように神は微笑む。
そして話が始まった。
「貴女の正体は魔王の片割れ」
「片割れ?」
「双子のようなものね、」
混乱する頭を必死に静めながら整理をする。
落ち着いて、落ち着いて。
「そして魔王と貴女繋がっていてね、どちらかが欠けてもいけない存在なのよ」
「欠けたら…どうなるんですか?」
自分の事なのに、まるで人事のよう。
まだ…現実味がないからかな。
「死ぬわ」
「え…?」
「それくらいの存在なのよ、お互いに」
まだ見たことがない魔王。
じゃあ私が死んでも魔王も死んで、
魔王が死んでも私が死ぬ…?
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