fight*girl






全然記憶にないはずなのに、懐かしいのは何故だろう。


魔界も、魔王も知らないのに…。






「天界を襲い、天使を殺した貴女達の罪は計り知れなかった」


「…確かに」


「捕らえた下級の魔人達は全て記憶を無くし追放したわ…でも」


「でも?」


「貴女は幹部以上の魔人…いや、魔神ね。だから貴女は追放より重い罪に問われたの」





重い罪?


それって…






「無幻に入る事」


「むげん…?」


「全てを無にする場所よ…肉体も心も、魂も」


「それが一番重い刑ですか…?」


「そう」





自分という存在が完璧に消える…。


…背中に悪寒が走った。






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