fight*girl
「じゃあそれで私を戦士として…」
「そう、力を持っている貴女じゃなきゃダメだったのよ」
魔界と戦うのには魔界の力を持った私しか出来ない。
だから私が選ばれていたわけ、ね。
「でも本当によかった」
「え?」
「貴女が改善して普通の女の子になって」
抱き締められた腕が離れ、真っ直ぐ私を見つめる。
…そっか、神様が私を変えてくれたんだ。
「こちらこそ…ありがとうございます」
「何をきっかけで魔神に戻るからわからないけど、」
「?」
「今の貴女には優羽がいるから大丈夫ね」
確かに私は優羽に何度も救われた。
私が魔神だと知って、それでも側にいてくれたんだよね。
「今は貴女をよく思っていない天使達もいますが」
「……………」
「私は貴女の事を娘のように思っています、それだけは忘れないで」
天使達の冷たい目の意味がわかった。
私が魔神だから、復活してしまったから怒ってるんだよね。
それなのに私が選ばれて…嫌やんな。
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