fight*girl
「話、終わったか」
「わっ…!!!」
完全に自分の世界に入っていた私の後ろで声がした。
反射的に振り向いてみると、そこにはやっぱり
「優羽…」
「こっち来い」
不機嫌そうな顔をしながら私の腕を引っ張り歩き出す。
大股で歩く為、必死で小走りしながら着いていった。
「優羽、服装変わってる…」
「もう正装せんでいいしな」
「…そっか」
白いスーツとは打って変わって、優羽の服装はラフな格好へと変わっていた。
その背中を見つつ、着いた先は宮殿の離れにある一つの部屋…―
「ここ、俺とお前の部屋やから」
「え?そうなん?」
「早よ入れ」
「あ、はい…」
施され、部屋へと踏み入れる。
…豪華な部屋。
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