fight*girl
未だに消えていないキスマークは再び赤い華を咲かせる。
その痛みさえも快感に感じて、声を漏らさないように自分の手を必死に噛んだ。
「何我慢してんねん」
「あっ…」
「もっと鳴いて」
私を包んでいたドレスは荒々しく、それでいて丁寧に脱がされる。
その下に付けていた下着も有無を言う前に取り外されてしまって、
「聞こえちゃうって…」
「聞かしたらええやん」
「でもっ」
「うるさい」
一度重ねただけの身体なのに、優羽の手は確実に私の弱いところを攻めてくる。
嫌、と言っても彼はもう止まらなくて、
「俺だけを見て、感じとけ」
見下された瞳にさえ、心臓が早まる。
優羽の吐息や、掠れた声が愛おしくて。
「…お前の全てが欲しい」
繋がれた体は一つになる。
意識が飛びそうになるのを我慢して、必死に優羽にしがみつく。
熱さから流れる汗さえ気持ちいい。
「それだけ、愛してる」
私達は、
何度も重なった。
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