fight*girl
か細い声は思っていたより掠れていて、
それでもはっきりと伝えた。
「優羽の事を悪く言うのは許さないっ」
いつだって私の味方でいてくれた、優しい優羽を。
なにも知らない女の子達に言われたくない。
「はぁ?魔神に言われたくない!!!」
「優羽に謝ってや!!!」
「魔神なんかに庇われるなんて優羽様も落ちたものね」
むっかぁー!!!
「大体、あんたの側に優羽様がいたら汚れるわ」
「…!!!」
「離れてよ、優羽様から」
優羽が汚れる?
私の傍にいるから?
魔神だから?
「っ…!!!」
悔しいけれど、何も言えない。
どうして改めて人に言われたらこんなに心が痛いんだろう。
…違う。
心が、
「…うるさいねん」
黒くなる。
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