fight*girl
優羽の言葉は空気をも重くして、体中にのし掛かる。
それでも女の子の一人は止まらなかった。
「納得出来ません!!!この子のせいで天界は大変な事になったんですよ?!」
「だからキメラを倒したやろが」
「それに!!!この魔神は優羽様にあんなことをしたじゃありませんか!!!」
優羽に、あんな事?
全く見に覚えがない。
一応優羽に聞こうとして顔を上げる。
けど私は止まってしまった。
「…それ以上喋んな」
完全にキレた顔をしていたから。
「それなのに傍に置くなんて…だってこの子は優羽様を…!!!」
「黙れ!!!」
「優羽?!…きゃっ!!!」
罵倒を浴びせた優羽に驚いたのも束の間、急に体から解放される。
バランスを崩し、栄子に支えられると同時に乾いた音。
「いったぁ…!!!」
優羽が女の子を叩いていた。
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