fight*girl
カーテンと窓を開けると、やっぱり外から嫌な感じがする。
…なに?この感じ
「キメラが来た」
「え…」
「行くぞ」
「ちょっ、待っ、待っ!!!」
ぐい、と腕を引っ張られベランダに足をかける。
「待ってー!!!!!!」
それに引っ張られるように、私と優羽の体は
空に飛んだ
「ぎゃふっ!!!」
とん、と向かいのビルの屋上に降り立つ。
…し、心臓が!!!
今、今!!!ETになった!!!
「言い忘れたけど、」
「はい?」
へたり込む私を見下し、優羽は冷静に口を開く。
「お前の今の力、天界の奴らと同じやから」
「はい?」
「今の自分が人間やと思うなよ」
「へ?!」
淡々と話終えると、再び私の腕を掴む。
そして必死に優羽に捕まりながら
「ぎゃぁああぁあ!!!!」
また、宙に浮いた。
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