fight*girl
「どうしたん?!二人共!!!」
魔法陣の中に入れない為、少し離れた所で二人は立ち止まる。
と、同時に片手に何かを持っていた栄子はそれを私に投げつけた。
「?」
それを受け取り、見てみると可愛いネックレス。
これって…?
「約束したやろ?誕生日祝うって」
「あ…」
「祝うことは出来ひんかったけど、せめてプレゼント受け取ってな!!!」
「ありがとう…!!!」
段々光の柱が大きくなり私と優羽を包む。
離れないようにしっかりと、優羽は私の腰を抱き寄せた。
「離れんなよ」
「うんっ」
光が大きくなって、栄子達が見えなくなる。
別れの悲しさが心を支配し、涙が溢れ出す。
「あい!!!また天界来てなー!!!待ってるで!!!」
「優羽!!!お土産よろしく!!!」
「アホかあいつ」
一生懸命に手を振る二人を最後に、
「またねー!!!」
私達は天界を後にした。
.