fight*girl
どんなに叫んでも優羽には届かない。
涙が溢れそうになり、必死に走った。
「なに?お前」
「あのね、道に迷っちゃって…」
「あー…マジか」
キョロキョロと周りを見渡す優羽。
そんな優羽を見て、私はニッコリ笑った。
…やばい。
優羽が道を見ている隙に私が取り出したもの、それは剣。
『やめて!!!』
バッと優羽と私の間に入り込む。
腕を振り下げた剣はそんな私をすり抜けて…―
「…うわあぁあぁあ!!!」
優羽の背中を切り刻んだ。
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