fight*girl






景色は変わり、再び魔界。


目の前に広がるのは蝋燭の光だけで灯されている巨大なホール。





「離せっ…!!!」





悲痛な叫びが聞こえ、ホールの中心を見ると優羽が暴れていた。


傷口から血が溢れ、引きずられた後が生々しい。





「うるさい」


「つっ…!!!」





ドカッと優羽を蹴り、冷たい目で見下ろす。


今すぐに優羽を助けたい。


なのに、足が地面にへばり付いて動かない。






「綺羅、適当な動物連れてきて」


「ん、」





すう、と私をすり抜けて綺羅はホールから出て行く。



その間に、私は優羽を綺麗に中心に寄せていた。






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