fight*girl
ふと綺羅の言葉が頭に響く。
それはまるで、真横で言われている気がして、
「なーんってねっ!!!」
「はぁ?」
「引っかかった?引っかかった?」
「お前っ…!!!」
クルッと振り返り舌を見せた。
おちゃらけて言うと優羽は笑いながら怒って私の頭をクシャクシャにする。
…これでいい、これでいいんだ。
まだ考える時間はある。
優羽に心配させたくない。
「ほら帰るぞ」
「はーいっ」
ジャンプして近くの建物に飛び乗る。
悲しみから逃れるように、自分の過ちを食い入るように。
一目散に家へと目指した。
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