fight*girl






「情けないけどな、」


「…なに?」


「今日このまま寝かせて」





私の胸に顔を埋めたまま、優羽は瞼を閉じる。


更に背中にある腕も力が強くて。





なんで今日に限ってそんなに甘えてくんの?



優羽らしくないやん。



いつも知らん間に寝てるやんか。







「うん…」







きゅ、と優羽の頭を軽く抱き締め私も瞼を閉じる。



そしてバレないように、







「おやすみ」








何度も






何度も









涙を流した。








.
< 313 / 505 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop