fight*girl






とりあえず洗面所に行って顔を洗う。


鏡に映る私の目は腫れていない。


その事に一安心しながら再びリビングに戻った。





「なぁ、あい」


「ん?」





優羽の隣に腰掛けながら返事をする。


勝手にコーヒーを飲むとブラックで、口の中に苦い味が広がった。


…優羽大人やなぁ。





「俺今から天界に行かなあかんねんか、」


「え?」


「だから留守番出来る?」


「う、うん」






コーヒーを持つ手が震える。


だって優羽が行ってしまったら、






「気をつけて行ってな」










もう、さようなら。








.
< 315 / 505 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop