fight*girl
「嘘、やろ…?」
指輪とネックレスの隣にはメモが置いてあって、それを無意識に手にとった。
確かにあいの字で書かれた文字。
『さようなら』
現実を、見てしまった。
俺が騙されたから、
もっと早く気付いとけば、
あいは連れて行かれなかった。
「さようならって…なんやねん!!!!」
クシャクシャになった紙は地面へと落ちる。
あいと俺の家なのに、不気味な程静かで、
「ふざけんなあぁあぁ!!!!」
あいは、
居なくなった。
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