fight*girl





扉が閉まるのを確認すると、ベッドまで近付く。


置いてあるドレスは、あの時私が着ていたものと同じ。





「…当たり前やんな」






着ていた服を脱いで、ドレスを着ていく。


…やっぱりそれはぴったりで。


脱いだ服を畳んで机の上に置くと、再び扉まで歩き出す。





「…着た」





扉の前では綺羅が召使いに何かを言っているところだった。


そして私に気付くと召使いは頭を下げて何処かに行き、綺羅は私に近付いて来る。





「似合うね、やっぱり」


「どうも…」


「はい、忘れ物」





そう言って首に付けられたのは、鈴のついたリボン。





「あいは俺と魔王の、可愛い可愛い猫だから」


「それってペットって事?」


「違う、可愛い猫だってば」





…あんまり違いがわかんないですけど。






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