fight*girl
くちゅり、と淫らな音がする。
魔王の唇はとても熱くて、官能的で。
「やだっ…!!!」
バッ!!!と体を離し、唇を手で覆う。
今、私おかしかった。
一瞬夢中になってた。
「俺を拒否するか、意外だな」
「意外…?」
「いい機会だ、教えてやろう」
くいっ、と顎を持たれ無理矢理目を合わせられる。
怖い…逃げたい。
「昔からお前は俺を求めていた」
「え…?」
「いつでも俺に甘え、擦りよってきて」
「やだっ…!!!」
「毎晩毎晩、体を重ねていたんだぞ?」
「やめて!!!」
「同じように綺羅ともだがな」
「やめてってば!!!」
乾いた音が部屋に響く。
魔王の頬は赤くなり、目を見開いていた。
…やば。
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