fight*girl






くちゅり、と淫らな音がする。


魔王の唇はとても熱くて、官能的で。





「やだっ…!!!」





バッ!!!と体を離し、唇を手で覆う。


今、私おかしかった。


一瞬夢中になってた。





「俺を拒否するか、意外だな」


「意外…?」


「いい機会だ、教えてやろう」





くいっ、と顎を持たれ無理矢理目を合わせられる。


怖い…逃げたい。






「昔からお前は俺を求めていた」


「え…?」


「いつでも俺に甘え、擦りよってきて」


「やだっ…!!!」


「毎晩毎晩、体を重ねていたんだぞ?」


「やめて!!!」


「同じように綺羅ともだがな」


「やめてってば!!!」






乾いた音が部屋に響く。


魔王の頬は赤くなり、目を見開いていた。


…やば。





.
< 351 / 505 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop