fight*girl
満月が私を照らす。
地上から見たら、きっと私はコウモリみたい。
「愛莉様!!!」
「うちは…愛莉じゃない!!!」
追って飛んできた召使いに向かって手を広げる。
そして黒い無数の玉を全員に打ちつけた。
バババババ…!!!
「ぐはぁっ!!!お、お待ち下さ…」
「来るなぁああぁあ!!!」
私を見ないで、近寄らないで。
触れないで、話しかけないで。
再び凄い速さで空を舞う。
行く宛てなんてない。
ただ遠くに行きたい。
「優羽…!!!」
優羽にも、もう会えない。
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