fight*girl







「おっしゃ傷見せろ」


「はーい…」




結局自分の家に戻り(当たり前だがベランダから)、今はベッドに座っている状態。


しぶしぶ着物を少しずらして肩を出した。




「う、わ」




こういう傷って見たこと無かったけど、見れたものじゃない。


そう思っていると視界に優羽の手が見えた。




「…何してるん」


「傷治すんやんけ」


「どうやって」


「見とけ」




翳された手から光を放つ。


その光はとても暖かく感じて、





「治ってく…」





その光に包まれた私の肩の傷はみるみる消えていった。





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