fight*girl
王宮に戻り、自分の部屋に戻る。
疲れからか、すぐにベッドに座り込んだ。
「早く慣れななー…」
ベッドのすぐ隣には窓があって、そこから庭が見渡せる。
真っ黒な薔薇ばっかり…。
人も誰もいないし、なんだかヤダな。
「あれ?」
鏡に写る自分に違和感。
なんやろ?なんかないような…。
「ブレスレット…」
いつも手首につけているブレスレットがない。
あれは私が昔から着けていた大事なもの。
15才からの、大事な。
「人間になってからのモノなのに…」
多分、人間界に忘れてきたんだ。
でももしかしたら優羽がいるかもしれない。
それだけはどうしても避けたい。
けど…あれが無かったら。
「…綺羅」
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