fight*girl
「多分あいつは今天界だしな…」
ポツリと呟く綺羅の言葉。
…そっか、そうやんね。
天界に戻ったんや…。
「じゃあ俺も一緒に行く、それでいい?」
「うんっ」
「一瞬だからね?」
「ありがとうっ!!!」
ぎゅっ、と抱き付くと自然に綺羅が私の頭を撫でる。
「可愛い猫の願いだからね」
嬉しそうに囁く綺羅の声。
私は気付いてなかった。
「きーらー」
段々と魔神に戻りつつある事に。
魔界の空気が、雰囲気が私を変えていく。
拒否することも出来ない程自然に。
段々と何かが体を蝕んで、いく。
「じゃあ行こっか」
「うん、」
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