fight*girl
てっきり捨てたと思ってた。
もう持ってないと思ってた。
でも、優羽と対になる私の指輪が目の前にある。
「俺に嘘が通じる思ったんけ?」
「やっ…!!!」
「俺がお前の嘘に騙されると思ったんか?!」
違う、違うねん優羽。
私はみんなを守りたいから、優羽を守りたいから。
だから、
「優羽な、もう無理して関西弁で喋らんでええよ」
「は…?」
「元は標準語やろ?人間の時そうやったやん」
「なんで、お前…」
目を見開いて、私を見つめる。
でも私は優羽の顔が見られない。
「キメラにしてごめんな」
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