fight*girl
悲しみの代償
side..Yu
ガシャンッ!!!
「お止め下さい!!!優羽様!!!」
「うるせぇ!!!」
手当たり次第に物を投げて壊していく。
しかしそれだけでは苛々は収まらない。
…俺のせいであいが連れて行かれた。
あいを置いて天界に行ったばっかりに。
「止めなさい、優羽」
「はぁっ…はぁっ」
「今はそんな風に荒れてる場合じゃないでしょ」
荒れている俺とは対照的に、神は冷静を保っている。
それが余計に俺を苛出せた。
「ほな一体どうすりゃええねん!!!連れて行かれてんぞ?!」
「落ち着きなさい、貴方が暴れても何も起こらないわ」
「っ…!!!」
足元に散らばった瓦礫を見下ろす。
わかってる、わかってるけど…自分が情けなくて仕方がない。
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