fight*girl





違う、あれは嘘じゃない。


嘘偽りない約束やった。


あいも真剣に答えてくれた。


ほなな、一つだけ聞く。


あれが嘘やったら、






「…じゃあなんで泣いてんねん」


「っ…」


「ペアリングも買ったばっかりやろが!!!」





目の前でボロボロ涙を流す彼女の横に指輪を叩きつける。





下手くそな芝居なんていらんねん。


俺がどれだけお前を見てたと思ってる?


俺がどれだけ隣に居たと思う?





「俺に嘘が通じる思ったんけ?」


「やっ…!!!」


「俺がお前の嘘に騙されると思ったんか?!」





バレバレやねん、そんな嘘。


何があって嘘ついてんのか知らんけどな、絶対に許さへん。


俺の傍から離れるなんて…






「優羽な、もう無理して関西弁喋らんでええよ」


「は…?」


「元は標準語やろ?人間の時そうやったやん」


「なんで、お前」







「キメラにしてごめんな」





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