fight*girl




その言葉に体が硬直した。


綺羅の肩を掴んだまま、ゆっくりと首を動かし声の主に視線を変える。





「今、なんて…?」


「本当だと言ったんだ、他にどう聞こえた?」





黒い毛皮に包まれたソファーに座りながら、櫂莉は鼻で笑う。

そしてそのまま足を組み、私を見下しながら話を続ける。





「天界を襲って神を殺す、そうすればこの世界で俺達が最強になる」


「神…」


「ついでに天使の羽も頂くさ、全てな」


「っ、ふざけ、」


「人間界から人間も何百人と調達してきた、キメラも完成している」







「約束なんて有って無いようなものだ」







天界を襲わないのは嘘。

人間界を襲わないのは嘘。

約束は嘘。









全て、嘘。






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