fight*girl
ポタ、ポタ、と櫂莉の頬に透明な雫が落ちていく。
涙が止まってくれない。
こいつから目を離したくない。
「優羽とどんな気持ちで別れたか分かってんの?!」
「ああ、あの天使か」
「うちが魔界の幹部でも!!!悪魔の羽が生えてても一緒にいよって言ってくれたのに!!!」
「そんな事があったのだな」
「栄子も神も仲間って言ってくれて…!!!」
「だから?」
「皆の気持ち踏みにじって魔界に来たのに!!!だからあんたを許さへん!!!」
叫び、手から魔法陣を出してその中から刀を取り出す。
それを瞬時に両手で掴み、自分の心臓に突き刺した。
グチャッ…!!!
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