fight*girl
吐き出した血は丁度櫂莉の肩に降りかかる。
頬に返り血を浴び、それでも彼は笑っていて。
ガッ…!!!
「っ?!」
目に見えない速さで私の首は櫂莉によって握られる。
離そうにも力が強く離せない。
そしてそのまま櫂莉は立ち上がり、自動的に私は中に浮くわけで。
「お前が帰ってきてくれたお陰で、俺の力は戻った」
「離、し…」
「殺しはしないさ、大事な猫なのだから」
どれだけ逃げようにも、叶わない。
彼の力は違い過ぎる。
―――息が、
パッ…!!!
ガクッ!!!
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