fight*girl
目の前が闇に染まる寸前に首から手が離され、そのまま地面へ落下する。
「げほっ…!!!ハァ、ハァ…」
大量に空気を吸い、息を整えた。
クラクラする視界には笑っている櫂莉と、あーあ、といった表情の綺羅。
―もう此処から逃げるしかない。
完全に力が復活していない私では二人に到底叶わない。
だったら此処から逃げてなんとか人間界や天界に行ってやる。
以前は羽の使い方が慣れなかったから逃げられなかったけど、慣れた今ならきっと。
「…くっ!!!」
ばさ、!!!と自分より大きな羽を広げ立ち上がる。
そして一目散に扉まで全速力で向かった。
、後少し…!!!
「あい、だーっめ」
.