fight*girl





「彼女の思いを…壊すような事はしてはいけない」


「……………」


「きっと何らかの交換条件を出されたのよ、わかってるでしょ?」






突然の別れ。


彼女の涙。


馬鹿な嘘。


そして、『ごめんね』。






考えれば簡単なことだ。


けれどそれを認めたくなくて、







「女に、守られたか」








自分で治した手の傷は綺麗に無くなっていて、



それでも心の傷は治らない。



俺達の傷を治せるのは、







「呆気ないな」








お互いしかいないのに。







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