fight*girl
とりあえず伊音と栄子んとこに行かなきゃいけない。
俺が冷静に、そして受けとめなくてどうすんだ。
…あいつの彼氏として。
「あいつらに伝えてくる」
「そうね、そうしなさい」
「…失礼した」
パタンと扉を閉めて、もたれかかる。
廊下から見える空はやっぱり快晴で、俺の心とは大違い。
「行くか」
柄にもなく深呼吸をし、歩き始めた。
あいにとって、もう一人の大事な人物に向かって―…。
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