fight＊girl

どれくらいの時間が経ったのかはわからない。


けれど全て話し終わった頃には栄子の顔はボロボロだった。






｢あの子、本間アホやな…｣





やっと発した言葉には悲しみも混じっているけれど、何故か力強くて、






｢でも…あいが無事に生きていけるなら、その方がいいよ｣


｢……………｣


｢今はお互い辛いけど、あたしはずっとあいを思ってるから…｣






栄子は俺よりずっと大人だった。


暴れて、神にも罵倒した俺とは全然違う。


…すげぇな、女って。






｢栄子!!!俺の胸で泣いていいぞ!!!｣


｢うるさい、浮気の雑草｣


｢ひっでー!!!｣


｢ははっ、｣






なぁあい。


俺や栄子、一応伊音もお前の事想ってるから。





…ずっと好きやから。






.