fight*girl





それから俺達はたわいのない話をした。




俺の人間だった頃



栄子の人間だった頃



伊音の武勇伝になりきれてない武勇伝。





そして、あいの昔話。






綺麗な花畑に、澄んだ空気。


その中で俺達は笑いあっていた。







そう、この時までは…―












「あれ?天界って雨降ったりするん?」


「降ったことないよ、なぁ優羽」


「あぁ」





突然栄子の質問に首を傾げる。


天界はいつも晴天で雨など降らない。


突然どうしたんだ?






「じゃあ…あれなに?」







栄子が空に向かって指を指す。


俺と伊音も反射的に振り返って、






「は…?」







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