fight*girl





視界がユラユラ揺れる。


ぼんやりと優羽が戦っているのが分かる。




体…動かへん。





動かそうとも骨がミシミシ鳴り、体が軋む。

物が二重や三重に見えてしまう。





「もう終わりか?」





空から見下す櫂莉の元に行きたくても翼が動いてくれない。




―力の差が大きすぎる。



それに私はまだ力をよく操れないし、自分がどんな力を持っていたか覚えていない。

本当は櫂莉と同じくらいの強さは持っている筈なのに。




それが出来るのは、昔の自分。







愛莉。






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