fight*girl
「だから!!!あんまり人間人間って言わんといて!!!」
「なんで」
「おかしく思われんの!!!」
「わかったわかった」
本間かいな!!!
歩きながら説教をして、優羽を睨む。
そんな本人はと言うと、のうのうと街を眺めていた。
…ま、いっか。
「次は?なんか欲しいものとかないの?」
「ないなぁ」
「じゃあ帰る?」
「まだもう少し色々見たい」
優羽の提案に頷いて再び歩き出す。
…なんか目キラキラさせて可愛いなぁ。
どんっ!!!
「いたっ!!!」
優羽を見ていて、人にぶつかってしまった。
は、恥ずかしい…。
「何してるん?」
「や、ぶつかって…」
「アホ、ほら」
「え?」
差し出されたのは大きな手。
?を浮かべていると小さく舌打ちをされて、無理矢理引っ張られた。
「はぐれたらあかんしな」
「あ、うん」
繋がれた手はなんだか心地良くて、
でも変わりに少し照れてしまった。
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