fight*girl
直ぐに決断をした三人は池の目の前で立ち止まる。
そして金色の水を見つめた。
「記憶は消えないから安心して、でも天使には戻れない」
「「元々人間ですから」」
「俺は…生まれた時から天使です」
「ふふ、そうね」
池の水がユラユラ揺れる。
まるで待ちわびたかのように。
「優羽」
「なんすか」
「貴方が人間になれば再び家族と住むようになるわ」
「でも俺死んでから何年も経ってんで」
「それはちょちょっ、と」
あ、時間変えたんすね。
「栄子ちゃん、貴女もよ」
「やったあ!!!」
「伊音、貴方は…」
「はい!!!」
「「…………」」
「一人暮らしでもしてなさい」
「あ、はい…」
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