fight*girl






「気配は感じるねんけど…」




走っても走っても、キメラの姿は見当たらない。



どれだけ足早いんやろ?




聞こえるのは風の音と紙くずが舞う音ぐらい。





「でもこの辺なはず…」












―…どくんっ!!!







心臓が高鳴り、体が強張る。




この先にキメラが






「…いる?」






太ももの拳銃を手に取り、胸に当てる。




一歩、また一歩と歩き出して小さな十字路を目指した。







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