fight*girl
「ぎゃー!!!!」
急いで頭を隠してうずくまった。
衝撃で砕けたアスファルトがパラパラと私の体に落ちてくる。
その破片が落ちてこなくなったのを確認すると、そろそろと後ろに再び振り向く。
「…?」
何かが落ちてきた場所は砂煙でよく見えない。
なのでゆっくり立ち上がってその場所まで移動した。
「隕石…?」
に、しては落ちてきた破片は少ない。
考えている間に砂煙は少なくなって視界が開く。
そこで私の目に飛び込んできたのは意外なものだった。
「………人?」
同い年くらいなのか、若い顔立ち。
明るい髪色は少し長くて、顔にかかっている。
そして瞼は閉じられたまま。
「ギャル男?」
なわけないと思いながら、まじまじと見る。
…この人どっから飛んできたん?
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