fight*girl
何度も何度も綺羅に剣を振りかざす。
しかし全て軽々と避けられてしまう。
「…もういっかな」
ガシッ!!!
「?!」
綺羅の言葉と共に腕を掴まれる。
力が凄くてびくともしない。
「離しっ…!!」
「俺あいちゃん好きかも」
「は?!」
突然の告白に目を見開く。
ってかなんで名前…
「でもあいちゃんはこっちの世界には来たくないんだよね?」
「当たり前!!!」
「じゃあ傷付いてもらわなきゃ」
「え…?」
私を見下ろす綺羅の目は凄く冷たくて、
目が逸らせなかった。
「俺を拒否したお礼」
そして掴まれていた腕は離され、綺羅は歩き出す。
「待っててね」
その言葉を最後に、彼は消えてしまった。
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