fight*girl
なんとなく優羽には知られたくなかった。
誘惑されたのもそうだけど、全く勝てなかったなんて。
こんなに弱い奴って思われたくない。
「…………」
服を脱いで下着になり、なんとなく鏡を見る。
「え…?」
肩に映し出されたのは、黒く描かれた文字。
[Death]
「なにこれ…」
直訳で[死]。
どういう意味…?
傷付けるって、こういう事?!
ガチャッ…
「?!」
「あい一体どうし…」
扉が開くと同時に目に入ったのは、驚いた顔の優羽。
バッ!!!と肩の文字を手で隠して、私は優羽から目を逸らした。
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