fight*girl
嗚咽を我慢しながら、ゆっくり説明をする。
綺羅の事
傷の事
その言葉の意味
優羽は何度も頷きながら聞いてくれて、
何度を背中をさすってくれた。
「だいぶ俺らの存在が邪魔らしいな」
「邪魔…?」
説明が終わっても抱き締められたまま、言葉を返す。
「幹部が直接言ってくるって事はそういう事やろ」
「…そうなんや」
「けど気になるのはその傷」
傷に触れながら眉間に皺を寄せる。
「呪いとかじゃない、かといって何の意味が無いわけでもない」
「どういうこと?」
「何かの、警告?」
…警告。
でも一体なんの?
.