Another☆Story
「え、えっと…」
止めに入ったものの、なんて言ったらいいか分からなくなって口ごもる。
おろおろしていると低い声で由宇があたしを呼んだ。
「誰なんだよ、コイツ」
明らかに怒ってる。
理由はわからないけど、とにかく怒ってる。
「えっと…、この人は仙堂真(センドウシン)。あたしの幼なじみなの」
由宇の顔色をうかがいながら言うと、空気の読めない真はギュッと後ろからあたしに抱きつく。
「ちょっと違うよ。俺と奈央子は将来を誓いあった仲なんだよ」
「ちょっ…」
「んで?そちらの方は」