Another☆Story
由宇はクスクス笑ってあたしを見下ろした。
相変わらずムカつく奴だ。
仮にも、………か、彼女にした女の子をそんなふうに言うなんて!
ムキー!と怒りながら、あたしは由宇を睨む。
「ホントのことだろ」
なんかあたしをいじめて楽しそうにしてるところも癪に触る。
「で、
結局キミは誰なの?」
終わりのない会話に痺れを切らした真は間に入る。
「そんなに奈央子のことを悪く言うなんて。
嫌いならここにいないでよ」