Another☆Story
玄関を開け、最後に寂しそうな笑顔を見せると「また来るよ」とドアを閉めた。
突然静かになり、急に恥ずかしくなって由宇から離れようとすると、ちょっぴり不機嫌な由宇はあたしを抱き締めたままソファーに座った。
「……何なんだよ、アイツ」
「……お、怒ってる…?」
「あぁ、怒ってる。あんなに俺の前でお前に触られて、いい気するわけねぇだろ」
そう言って、膝の間にいたあたしをソファーに押し倒した。
「……え……?」
「アイツの10倍は触っておかないと、気が済まない」
ひんやりと言って顔を近づけると、唇を押し付けてきた。
「……!」
最初は力を込めて口を閉じていたのに、由宇のテクニシャンな愛撫にだんだん力が抜けていく。
あいた唇の隙間から器用に舌を入れて、あたしの舌に絡んでくる。