Another☆Story
「………んっ……」
苦しくて、恥ずかしいけど、
止めて欲しくない。
なんだか、あたしじゃないみたいに由宇を求めてる。
「………この際、ヤっちゃう?」
そんな由宇のふざけたセリフに、いつもなら頭突きしているのに、
なんだか今日は、して欲しいような………。
あたしは無意識に由宇の首に腕を回した。
「…!」
由宇は驚いて、一瞬唇を離す。
「……何、奈央子。
今日は積極的じゃない?」
………もっと。
もっと、由宇を感じたい。
あたしは返事をせずに抱きついた。
「……っ」
由宇が顔を歪める。
「………俺を煽ったお前が悪いんだからな」