Another☆Story
「……うるさいんだけど」
すると、何故かエプロンをした由宇が部屋に入ってきた。
「へ?由宇、なんで……エプロン?」
由宇はゆっくり近づいてベッドに腰かけると、あたしの頬を撫でた。
「……なんで泣いてんの」
言われてあたしも頬を触ると、確かに濡れていた。
きっと、嫌われちゃったかもって思ったから。
思い出したら、更に泣けてきて、あたしは毛布をつかんで泣き出した。
「………だから、どうしたんだよ」