Another☆Story


体が浮くような心地がして、あたしはゆっくり目を開けた。


「ん……」


「起きた?」


するとふと聞こえる由宇の声。


間近に由宇の顔があり、驚いて目を見開くと、今自分が浮いていることに気付いた。


「えっ、ちょっと…!」


由宇があたしを横抱きにして持ち上げていたのだ。


「ベッドに運んでやろうと思って」


「へ?」


そして耳もとに顔を近づけて囁いた。


「それで、楽しいことしてやろうかなぁって」


言ったあとにニヤリと微笑む。


「な、何それ…」


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