Another☆Story
こんな朝早くから二人目の来訪者。
「誰?」
「知らないわよ」
由宇はあたしに抱きついたまま聞いた。
そんなの確認しなきゃわからない。
再びインターホンが鳴ったので出ようとするが由宇は離そうとしてくれない。
「ちょっと…」
「何?」
「何?じゃないわよ。離れてよ」
「……」
おい!
お客さんを待たせちゃ悪いだろ!
あ!!
お母さんだったらどうしよう!
「奈央子ー。いるんだろー。まだ寝てんのかー?」
……!?
誰!?
あたしは由宇と顔を見合せる。
「お前の知り合い?」
「いやいや。こんな朝早くに?それも“男”?」
「元彼?」
「あんたが初めてだっての」